S1シート 製作方法の検討

  

 S1シート製作の続きです。手持ちのシートの表皮を片っ端から剥がし、形状の違いを調査します。

  

J系のシートベースは基本的にこの2種類あります。左がZ1000J系、右がZ1000R系の物です。真ん中の横に並んだ3つの穴があるのはシートベルトを止めるブラケットが付く穴で、ベルトが無い仕様でも穴無しと穴有りとあります。

 

上から見るとこんな感じ。大半の基本的な形状は同じなので、スポンジは相互に使えます。

 

RとJの大きな違いは前から見ると解ります。左の角ばっている方がJ系、右のなで肩の方がR系です。ちなみに左のJ系ベースでスポンジがRのシートも存在します。S1シートにする場合は、この角から表皮が切れやすいので、R系ベースで作った方が耐久性に優れます。

 

こちらはR系ベースどうしの比較。左が私のレーサー用で、右が純正のまま。左のシートの形状がS1実車に近いので、これをマスター型にして複製しようと思います。

 

前から見るとこんな感じ。盛り上がりがかなり低くなっています。

 

座面も15ミリほど下がっています。リヤの高さはほぼ同じです。

 

座面の高さは約7センチほど。

 

前側の突起はベースから6センチほど。

 

R系の純正スポンジを加工した物と思っていましたが、裏をよく見ると大きな違いが3点ありました。1つ目は座面裏側の低反発スポンジが無いこと。

 

2つ目、「KZ1100J」(※Jの字は上下逆さまです)の文字が無いこと。

 

3つ目、純正は平らです。

 

こちらはシートベース形状と同じに凸凹しています。

  

ノーマルのスポンジではないようですが、入手経路も分からなくなっているので出所は不明です。今でもこのスポンジが手に入ればいいのですが。

 

目指すしーとは実車と同じ。前の突起が薄く、シュッとタンクに繋がるライン。座面は適度にペタンこです。これを安定的に製作したいと思います。