電装系の小変更をします。ヨシムラのマルチメーターである「プログレス2」の取り付けと、左のハンドルスイッチをウインカーのプッシュキャンセル付きタイプへの交換です。
取り付ける2点はこちら。
ハンドルスイッチは信頼性のあるカワサキ純正部品で、W650前期用、部品番号は46091-1779です。 パッシングとハザードはありません。
先ずは油温センサーを取り付けます。
純正のプラグはOリングでシールされますが、こちらのセンサーは付属のアルミガスケットでシールされます。
センサーに延長ケーブルをつなぎ、耐根熱性の高いガラス編組チューブで保護します。
カプラーごとチューブを被せます。
センサー直後で固縛し、断線を防止します。エンジン周辺は100℃以上の高温になるので、エンジン直近を通す場合は耐熱性の高い材質が必須です。一般的なスパイラルチューブなどは溶けてしまうので使えません。
マルチメーター本体はステムボルトの上にこのようなブラケットを作ってマウントします。ハンドルにあるUSBコンセントは移設した方がいいですね。
ブラケットをステムボルト共締めで取り付けます。この位置ならキーホルダーとの干渉も最小限に。
メーターにはボタン電池を入れますが、これが温度計測や時計などの機能と液晶表示の電源となります。1年くらいで消耗するので、表示が薄くなったら電池を交換してください。バイクから配線で電源も取りますが、こちらはバックライトと電圧計の電源なので、電池の持ちには関係ありません。
メーターを取り付けるとこんな感じです。
続いてハンドルスイッチの交換です。現状は社外品のZ1タイプで、ウインカーはプッシュキャンセルではありません。
W650のスイッチにはこちらのコネクターがあります。こちらはスターターロックアウトスイッチ(クラッチレバーを握らないとセルが回らない安全装置)へつなぐもの。不要なので削除します。
配線をカットし、黒い方は全て抜き取ります。もう一本の黒黄の線はアース線で、ハーネス内で合流しているので口元で切るだけにしておきます。
純正ハンドル用の位置決めの突起があるので削除します。ハウジングは堅牢にできているので回ることはありません。
ハンドルスイッチを交換します。
つながるメインハーネスは社外品です。ハンドルスイッチと端子のロケーションが異なるので修正して接続します。
今回の作業はこれで完成です。