引き続き電圧低下の原因を調査します。
レギュレーター未交換なので交換してみます。
その前にジェネレーターで発電された交流電圧の生出力を計測します。黄色の線3本のうち2本を選んで合計3通り計測します。
結果は3相どれも異常無し、マニュアルの通り4000rpmで50V以上の出力がありました。ステーターコイルは異常無いようです。
交換するレギュレーターはゼファー750純正部品を使います。
カプラーの形状は同じですが、配線の並びが一部異なるのでつなぎ変えます。
出力線がカプラーに無いので新たに配線します。
ブラケットを製作して取り付けます。
取り付け完了です。
再度チェック走行に向かいます。
若干電圧は上がりましたが、概ね傾向は同じ。アイドリングは比較的電圧が高いですが、2500rpm前後にすると下がります。
帰り道、更なる電圧低下を確認したので、直ぐにビデオを撮ります。それがこちら。かなり下がっています。
温度変化などによる不具合も考えられるかと、ステーターコイルも手持ちのスペアと交換してみます。
再びチェック走行へ。
特に変化が無かったので、今度はマグネットローターも交換してみます。稀に磁石が若干弱くなっているものもあるからです。
スタータークラッチごとASSYでスペアと交換。
再びチェック走行へ。
特に変化は見られません。念のためバッテリーで直接電圧を測りながら回転数を上下します。すると2500rpm前後でマルチメーターとの誤差が大きくなることが判明。バッテリー直の電圧は十分で安定していました。どうやら発電自体は問題無く、マルチメーターの接続部分に問題がありそうです。
現状、マルチメーターの電源は、コイルの電源から分岐して取っています。
これを一番安定しているイグニッションスイッチ直後に変更します。カウルを外して配線にアクセス。
イグニッションスイッチ直後の線を分岐し、メーターの電源をそこに繋ぎ直します。
結果、メーターの電圧は十分高くなり、2500rpm前後での落ち込みや電圧の振れは大幅に解消しました。
最終的なメーター表示はこちら。概ね一般的な電圧で正常です。
ジェネレーター本体には問題が無いということで、コイルもマグネットローターも元に戻します。
最後にもう一度、オイル漏れが無いかチェック走行で確認。大変お待たせしましたが、ようやくこれで完成です。