こちらの委託販売車Z1R 2型ですが、晴れて新しいオーナーさんの元へ渡ることになりました。日常使用されていた車両なので特に問題ないとは思いますが、念のため軽くチェック走行してみます。

バッテリー電圧がやや低いので、充電を兼ねて少し遠出してみます。

バッテリー以外は特に問題無し。ですが走行しても充電が進まず、走行中ヘッドライトを付けると12.5V前後になってしまいます。どうやら充電が弱いようです。

バッテリーは液入りタイプが付いているので、この機会にMFタイプに交換します。

使用するバッテリーはこちら。同じ14L-A2サイズの中華製MFバッテリーです。

先ずバッテリーを交換します。

エンジンを掛けると13.5V以上となり、発電も問題無いようです。不具合の原因はバッテリーの劣化だったようです。

念のため配線も点検します。ジェネレーターからレギュレーターに繋がるカプラーを見ます。特に腐食は無いようです。

一応、接点復活剤を塗布しておきます。

ステーターコイル側のコネクターも点検します。

こちらは少し焼け気味なので、端子を交換することに。

配線の長さにまだ余裕があるので、両側のギボシの根元でカットして新しいギボシに交換します。

交換終了です。

ステーターコイルの発電量も直接測ってみます。3相ともやや振れ幅が大きい感じです。

ジェネレーターカバーを外し内部を点検します。コイルはきれいなので問題があるようには見えません。

カバーを復元します。

ついでにバックステップ軸をグリスアップしておきます。

反対側も同様に。

エンジンオイルも補充します。

クラッチレリーズの遊びも調整します。

再度チェック走行に向かいます。概ね電圧は上がったので充電は復活したようです。

ヘッドライトを付けても大きく落ち込むことは無くなりました。

ですが、電圧計の値は通常より振れ幅が大きいもよう。もう少し確認が必要です。