カムは手持ちの中古品の中から比較的ホットなやつを選びました。WEB製のグラインドナンバー109です。
WEBカムは端面にメーカー名とタイプの刻印があるのでそれで識別します。インテーク、エキゾーストともにグラインドナンバー#109です。
WEBカムのホームページには仕様書が載っているので、バルタイなどは該当するものを参考にします。ハイカムはZ用だけで10種類ほどのラインナップがあります。
グラインドナンバー109の仕様書はこちら。推奨のバルタイも記載されています。
WEBカムのホームページはこちらhttp://www.webcamshafts.com/pages_vehicles/motorcycle/kawasaki/1730.html
今回のカムはリフトが10.6ミリあるので、ローコストで組める最大クラスのリフトです。1000Jのヘッドだとカム山があちこち干渉するので逃げ加工が必要です。
カムを載せ、カムの端面の位置にマークします。
1ヶ所ずつ、当たるところを探して逃げ加工します。
1000Jヘッドの場合はこの程度で大丈夫です。
反対側も同様に逃げ加工します。
逃げ加工完了です。
最後にヘリサートを挿入します。カムホルダーは全16ヵ所。
カムプラグの部分も全4ヶ所挿入。
加工が全て済んだので組み付けに入ります。バルブスプリングは強化品を使います。その他は純正部品を使用。シムはインナーシムになります。
バルブを組み込みます。バルブは1000J純正です。
バルブスプリングを組み込みます。リテーナーはZ1100R純正品です。
見当をつけた厚さのシムをセットします。
インナーシム用のリフターもZ1100R純正品を使います。
リフターをセットします。
カムを載せ、規定トルクで締め付けます。
ドライバーで回して位置を出します。
バルブクリアランスを計測します。2、3回カムを脱着してちょうどいい厚さのシムを選定します。
シム調整が済んだらヘッドをエンジンに仮組します。
ヘッドガスケットをセットします。今回は厚さ0.9ミリを使用。バルタイ調整のあとヘッドはもう一度外すので、Oリングなどは省略します。
ヘッドを組み込みます。
カムを載せバルタイを合わせてカムチェーンを掛けます。
カムチェーンテンショナーはS1タイプを使用します。これは現在でも純正部品として購入可能です。
このあとはバルタイ調整です。