スペアエンジン製作 クランクケースの準備

  

在庫エンジン部品の調査が進んだので、バラ部品を集めて1機仕立てることにします。レースのスペアとしても使えるよう、ハイコンプピストンとハイカムを組み込む予定です。 使用するクランクケースは1100スペクターの物。加工も損傷も無くグッドコンディションです。外観はノーマルのゴールド塗装で、比較的きれいなのでこの色を生かそうと思います 。

 

先ずはガスケット剥がしから。かなり古い物なので残っているガスケットは強力に張り付いています。デッキ面の作業スタッドボルトがあるとやり難いので、一旦外して行います。

 

2時間ほどかかってようやく剥がせました。

 

オイルストーンで仕上げ、洗浄して準備完了です。

 

スタッドボルトを復元します。

 

クランクはストックの中で最もコンディションの良さそうな物を選びました。J系クランクでは希少な、点検棒がスムーズに通るものです。

 

クランクの振れも0.06ミリと極小です。

 

カムチェーンは新品を使い、クランクをケースにセットします。

 

今回のエンジン内部部品の大半は、実動を確認していた走行距離2万キロ程のZ1000R2ノーマルエンジンを分解したものです。ヘッドとクランクケースは既に部品取りして他のエンジンの修理に使いました。クランクは芯ズレが大きかったので使用を避けました。シフトドラムを見てみましょう。

 

数ヶ所でこのように摩耗が進んでいます。このまま使い続けるとギヤ抜けの原因となるので交換します。

 

幸い、まだ新品部品が入手できるので迷わず新品交換します。

 

新品はこんな感じです。

 

クランクケースロアーにドラムを組み付けます。

 

クランクケースロアーも準備完了です。