Z1000Mk2のワークススイングアーム製作・取付のご依頼です。現在はアルミ角断面の高剛性スイングアームが付いており、リヤのディスクブレーキ化も済んでいます。
ワークススイングアームを製作する上での素材は、先日ストックの中から選んだこちらのMk2純正スイングアームを使います。
先ず、不要になるステーなどを削除します。サス受けもワイド化するのでカットします。
削った部分を滑らかに研磨します。
ワイドタイヤに対応するためタイヤの逃げを作るので、その部分をカットします。
カット部分をきれいに仕上げます。この時点でタイヤ部分の内幅は170ミリとします。
スイングアームのメインパイプとほぼ同じ、板厚2ミリの鉄板から穴を塞ぐためのプレートを切り出します。
プレートを切り欠いた穴に沿わせながら溶接で点付けします。
全周を本溶接します。これでタイヤ部分の内幅は約165ミリとなりました。
続いてトラス補強用のパイプを製作します。ベンダーで曲げる前に、潰れ難いようパイプに砂を詰めます。
型紙に合わせ、3本のパイプをベンダーで曲げます。
所定の位置でカットし、そのうちメインループとなる2本を溶接で接合します。
更にパイプの端面を擦り合わせ、スイングアーム上で仮組します。
スイングアームが歪まないよう、複数回に分けて接合部分を溶接します。これでメインループの完成です。この後に追加で2本補強が入ります。