チェーンスプロケ交換などの作業が追加となりました。
現状は630サイズが付いています。
クリップ止めでもあり、定番の530サイズへコンバートします。
使用するのはこちら。ギヤ比はノーマル並みの17×44Tです。
チェンジリンクも動きが渋いので点検します。
よくみると、スプロケットカバーにある軸受穴がかなり摩耗して前後方向に長穴になっているようで、シフトペダルの動きに大きなガタが発生しています。シャフトが傾くせいで動きが渋くなっているもよう。
スプロケカバーを外します。
穴にはスペーサー代わりの薄い金属板が入れられていました。
フロントスプロケを外します。アウトプットシャフトのオイルシールの打ち込みが浅く、面一になっており、最外のリップがシャフトからはみ出しています。
これでは外側のリップが接触しておらず、ダストの進入を防げないので、オイルシールの寿命が短くなります。オイルシールは裏側に面一に組み、表からは3ミリほど奥になるのが正解です。あとで修正します。
リヤスプロケを交換するのでリヤホイールを外します。
ベアリングとダンパーも点検します。異常ありません。
新しいスプロケを組み付けます。
オイルシールは正規の位置まで打ち込みます。
これが正解。
ロックワッシャーは数度の折り曲げでクラックが入っているので交換します。
新品は生産終了なので、程度のいいストック品を使用します。
ネジにはロックタイトを塗布します。
締め付けは規定トルクでしっかりと。
ロックの爪をしっかり折り曲げます。
チェーンとスプロケ交換終了です。
シフトシャフトのガタの問題は、スプロケットカバー新品交換で対応します。
アメリカ仕様のカバーなので、シフトリンク軸の取付穴加工を追加で行います。
穴開けしてタップを立てます。
軸を移植します。
レリーズ類も移植します。
カバーを取り付け、プッシュロッドの遊びを調整します。もともとクラッチ滑りが若干ありましたが、遊びが無い状態だったので、この調整で滑りは無くなると思われます。
リンクのガタもだいぶ少なくなり、チェンジの渋さもなくなりました。
クラッチケーブルとエキパイが干渉してビニール被覆が溶けています。
ノーマルのケーブルクランプを取り付け、干渉を防止します。
スプロケカバーの取付終了です。現在このスプロケカバーも生産終了となっています。
続いてリヤフェンダーを取り付けます。
シートとテールカウルの隙間もかなり大きいので修正します。
シートを外してリヤフェンダーを取り付けます。シートのダンパーは中央のものを高くすると、シートが若干逆ぞりしてテールカウルとの隙間が少し小さくなります。
中央のダンパーを前方と同じ高いダンパーに交換します。
硬化していた前方のダンパーも新品交換し、シートのグリップを良くして前後の滑りを無くします。
改良したシートを取り付けます。隙間は2/3ほどになりました。
純正リヤフェンダーも付き、まとまった雰囲気になりました。ナンバーの角度も寝すぎなので、純正の角度にしたいですね。