エンジン腰上を分解し、ピストンの仕様を変更します。
初めに、現在のバルブクリアランスを計測します。製作時とほぼ同じです。
カムホルダーの締め付けトルクを確認します。
前回、ネジはいくつか修正しましたが、今回も新たに3ヶ所がトルク抜けしているので要修正です。
カムチェーンテンショナーを外します。プランジャー先端のゴムは破損しています。
カムを外します。カムジャーナルやリフターは正常です。
ヘッドを外します。燃焼室のカーボンはサーキット走行中心の割に多めですね。
ヘッドをチェックします。
燃焼室側もカーボンの堆積は多めです。燃調は見直した方がいいでしょう。
シリンダーを外します。
走行が少ないので、ピストンもシリンダーも消耗は少な目です。
前回の製作時、クランクケースはビッグボア組み込みを想定して拡大しておきました。
今回のφ75ミリ用シリンダーを仮組して確認します。
シリンダーを外し、4番ピストンのみ組み込みます。
上死点での位置を確認します。
ピストンを正確に10ミリ下げたところで止めます。
この容積を測り、ピストンの盛り上がりの容積を推定します。
ヘッド側、燃焼室容積も測定します。この値から圧縮比を計算し、ヘッドガスケットの厚みの見当を付けます。
バルブとピストンのクリアランスを計測するため、ピストンに粘土を盛ってから仮組します。
このあと、予定のバルブタイミングにセットし、再度ヘッドを外して確認します。