エンジン不調で入庫したこちらの車両、点検の結果は点火系などには特に異常は見られませんでした。キャブのセッティングがかなり濃いめにしてあり、エキゾーストポートやプラグのカーボン堆積がかなり多かったので、不調の原因はキャブセッティングにありそうです。
先ず、ガレージ周辺でスロットル低開度のセッティングを進めます。エアスクリューを動かしたときの反応が鈍いので、不調の原因がなかなか絞り込めません。
スローは後回しにして、ニードルのセッティングを進めます。
大方走れるようになったところで、少しカーボンを焼き切ろうと、高速道へ向かいます。
本線は渋滞気味だったので、ニードルの選定を進めます。
渋滞を抜け相模湖ICまで来ました。スロットル1/2以上とメインジェットはセッティングがだいたい決まってきました。
欲しいニードルの手持ちが切れたので一旦ガレージに戻ります。
更に太いニードルを組み込みます。
スロットルグリップは回ってしまうので、一旦外して脱脂して取り付け直します。
再度、セッティングに向かいます。
ニードルの太さは決定でき、更にクリップ段を選定します。
ようやくセッティングが決まりました。Mノズルが付いていたので、普通のCRのセッティングとはかなり異なる結果となりました。
完全に本調子というわけではなく、高回転は100点、スロー系は90点といったところ。今後はキャブや点火系の更新、合わせてエンジン内部のカーボン除去などをお勧めします。