ガソリンが漏れるタンクを修理します。
タンクキャップを外すと、裏側のOリングは一部が切れています。この辺も交換しましょう。
漏れ箇所は2ヶ所、フューエルセンサー中央の端子部分と、リヤ側の突起の根元辺りです。
コックも外します。メッシュには繊維状のゴミが。
センサーも外します。
突起の漏れは、ベースを止めているスポット溶接の部分からだと思います。先ずはペーパーで擦って、スポットの位置を確認します。
一文字ドリルでスポット溶接部分をブラケット1枚分だけ削り取ります。
スポットが削れたらブラケットを剥がします。
漏れている箇所が解りました。一番手前のスポット周辺にクラックがあり、ここからガソリンが漏れていました。
研磨してサビを取り滑らかにします。
ついでにキャップの縁も研磨しておきます。
ガソリンを全部抜き、エアブローして内部を乾燥させます。
クラックとドリルで揉んだ痕を溶接で埋めます。
漏れをチェックするので穴を塞ぎます。
コックはきれいにした後、シール類を新しくして取り付けます。
全て塞ぎました。
エア圧をかけて溶接個所の漏れが無いことをチェックしますが、エアを入れるとタンクは簡単に膨らんでしまい元に戻らなくなってしまいます。黄色いマスキングテープはタンクの膨らみ具合を知るために張り、エア圧はレギュレーターで1キロ程度まで減圧してからタンクに注入します。
漏れが無いことを確認したら、続けて元の突起をその上に溶接します。
念のため再度漏れチェックします。
防錆の為、加工部分を塗装します。
これで漏れの修理は完成です。
燃料センサーは交換し、メインハーネスのカプラーも復元、接続して動作確認します。
センサーを取り付けます。
タンクのダンパーは純正を正しく使います。
タンクを載せたら、最後にフロントウインカーを交換します。
元のウインカーを外します。ヘッドライトケースはかなりクラックが入っており、一部は溶接で補修されていました。
ウインカー交換後、カプラー内の端子には全て接点復活剤を塗布しておきます。
フロントフォークは、エア圧を標準の0.5キロにセットします。
これで走行可能状態までできました。あとはチェック走行とキャブセッティングです。