ステムをノーマルからザッパーステムに交換します。
ノーマルステムはオフセット60ミリ、ザッパーステムは18インチ化に最適なオフセット50ミリです。
ロアステムも外します。
ステムベアリングはテーパータイプでした。アウターレースは内径への張り出しが無く引っかかりが無いので、ボルトを溶接してそれをたたいて抜き取ります。
ハンドルロックシリンダーを外します。プランジャーは曲がって壊れていました。元々頑丈にはできていないので、強くハンドルをこじると曲がってしまうので、純正のハンドルロックは車検用程度にお考えください。
新しいテーパーベアリングのアウターレースを圧入します。アッパー側は上面よりわずかに下がるので、必ず奥までしっかり圧入します。
ザッパーステムのロアを仮付けし、ハンドルロック用の穴位置をマークします。
マークした位置にプランジャーが入る穴を開けます。
イグニッションスイッチを含め、キーシリンダーはセットで新品交換するのでワンキー化できます。
キャップも純正新品が出るのでいいですね。
準備ができたのでザッパーステムを取り付けます。
ざっぱステムの場合フォークカバーが干渉するので、10ミリほどカットします。
フロント周りを復元します。
パッドもお持ち込みの新品に交換します。
キャリパーとホイールスポークとのクリアランスは極わずかなので、キャリパーは0.5ミリのシムで外側に出して取り付けます。
フロント周りが完成しました。
続いてリヤ周りへ。
塗装が終わったスイングアームにベアリングを挿入します。少し緩いのでロックタイトを併用します。
スイングアームを取り付けます。
スプロケボルトとチェーン引きが干渉するので対策します。
ボルトを外して2ミリ削り、ナットとほぼ面一まで短くします。
これで1ミリほどクリアランスが確保できました。
リヤパッドも新品にし、リヤキャリパーを取り付けます。トルクロッドは超ショートタイプになりました。
チェーンを取り付けます。
リヤショックはレイダウンと一緒に10ミリオフセット。チェーンとスプリングのクリアランスも十分です。
フロントスプロケットもオフセットタイプを使用。
スプロケカバーのボルトは腐食しているので新品交換します。
チェンジロッドを伸ばしたいので、一旦分解してネジ長さを確認します。
ロッドとリンクの腕の相対角度は直角がベスト。なるべくそれに近づけます。
マフラーはだいぶ外側に来るので、サイレンサーのマウントはスペーサーを追加します。
あとは試運転とキャブセッティングの確認をしたら完成です。