丸タンクのワークス車化に向けてカスタム予定とのこと、先ずは基本的なメンテナンスとしてメインハーネスの交換とCRキャブへの換装などを行います。
シートはS1パターンに張り替えるので外注先へ。
ジャッキアップしてみると、リヤサスのブッシュのヘタリが発覚しました。
リヤショックを外すと、ナイロンのブッシュは既にもろくて粉々になるほどです。
ブッシュは汎用品のゴムブッシュに交換しておきます。
ゴムブッシュへ交換後、アッパー側はこんな感じ。
ロア側はこんな感じ。
アッパーブッシュのカラーは肉厚が薄いので、フレーム側のマウントピンにフィットするワッシャーを製作します。
ワッシャーは、片側の面取りを大きくし、フレーム側の角アールを逃げる形状にします。
スペシャルワッシャーを取り付けるとこんな感じ。隙間が無いので、薄いブッシュのカラーも均等に接触します。
リヤショックを取り付けます。
タンクはワークス車と同様にコックをW化するので、溶接作業の前にガソリンを抜いて乾燥させます。
古いメインハーネスを外していきます。
エンジン上にある2次空気導入装置は廃止します。
ノーマルキャブとエアクリーナーBOXも外します。
ハーネスのカプラーを外していくと、その大部分は内部の端子が腐食しています。
メインハーネスが外れました。
こちらの黒い箱、リザーブライティングデバイスも不要になるので外します。
バッテリーケースは新品交換してあるようですが、バッテリーからの液漏れでもう錆び始めています。バッテリーはブリーザーの無いMFタイプをお勧めします。
キャブを交換するので古いホルダーも外します。4番のボルトは短いので中を覗いてみると、過去に折れたボルトが奥に残っていました。
ヘッドカバーはコブの無いヨーロッパ仕様に変更するので、ボルトのトルクをチェックしてから外します。
ヘッドカバーを外し、バルブクリアランスを計測します。全数が狭いので要調整です。
カムホルダーのトルクをチェックします。こちらは全てOKです。
リヤのエンジンマウントボルトは少し曲がっているようです。フロントのエンジンマウントブッシュがヘタっているようなので交換をお勧めします。