エンジンが組み上がったので慣らし運転に向かいます。元の状態のエンジン不調の原因が、FCRか点火系かエンジン本体か、切り分けるのでキャブはチェック用のCRで走行します。
市街地でチェックしたあとは高速道へ。
八王子ICまで往復します。エンジンは快調に回っています。
40キロほど走ってガレージに戻ります。ヘッド周りの慣らしはこれで終了です。
フロントマスターのダイヤフラムが下がっていることに気が付きました。
フルードも少ないので補充します。
リザーブタンクを復元します。
元のFCRを少しメンテナンスします。
ニードルは、クリップ溝が摩耗してグラつきます。
前回のチェック走行でストレート径の変更も考えていたので、ニードルとクリップを新しい物に交換します。
ニードルセットスクリューも、マイナス溝のものから6角穴タイプに変更して組み込みます。
パイロットスクリューは、1回転戻しで固定。
エアスクリューが調整し易いよう、ファンネルを外してスロー系を調整します。
FCRのチェックとキャブセッティングに向かいます。
ガレージ周辺でスロットル低開度のセッティングを進めます。ヘッドをオーバーホールしたせいか、元のFCRでも調子良く走るようになりました。
スロー系の調整が済んだので、高速道へ向かいます。
途中、メインジェットを数回変更し、選定していきます。
ニードルのクリップ段数も再調整します。
ここでもメインジェットを交換。
八王子2往復でキャブセッティングが終了しました。これで今回の作業は全て完了です。エンジンと足回りは20年以上前にこの仕様になさったときの状態に復元できたことでしょう。