破損したミッションは、ストックしていた中古ミッションに交換します。ベアリング類は新品に交換します。

ミッションは、どちらも同じGPZ1100の物なので、クラッチ関係は移植して継続使用します。ギヤは他のギヤも疲労していると思われるので、全部交換します。

先ずはアウトプット側から分解点検します。

シャフトは少し摩耗しており、スプラインも消耗があるので、アウトプットシャフトも下側の新品に交換することにします。

シャフトとベアリングを新品にして組み立てます。

続いてインプット側を分解点検します。


クラッチは少し消耗があるので、こちらも交換することに。

フリクションとクラッチプレート全数を新品交換します。

新しいプレートはオイルを塗ってから組み込みます。


ミッションのアッセンブリーが終了しました。

今回交換する部品はこんな感じになりました。

新しく準備したミッションを組み込みます。

前々回の筑波走行で1回だけギヤ抜けがあったので、シフトドラムも念入りに点検します。

やはり少し摩耗が進んでいたので、新品交換することに。

摩耗はこんな感じです。

新品のシフトドラムはこちら。

山頂の平らな部分の角が摩耗すると、ギヤ抜けに大きく影響します。

新品のドラムを組み込みます。

シフトフォークは問題無いので継続使用します。

クランクケースを組み立てます。

エンジンカバー類を取り付けエンジンが組み上がりました。

エンジンを車載します。

クラッチレリーズを取り付けたら、クラッチ板が新品なのでレリーズの遊びを調整しておきます。

補器類を取り付け、エンジン修復完了です。

早速試運転に向かいます。

ギヤもエンジン本体も問題ありません。これでようやくトラブル続きから抜け出せそうです。TOTも近いので、今週も筑波で練習走行の予定です。
