修理にを依頼していたヘッドが完成して戻ってきました。消耗の激しかったガイドを交換し、深くカットされていたシートリングも合わせて交換しています。
交換したシートリングとガイドは、耐久性重視でノーマルと同じ鋳鉄製にしています。
初期のシートカット量は、シムが厚めになるように寸法指示しています。
インテークガイドはこちら。
エキゾーストガイドはこちら。
バルブシートも純正新品を使います。
バルブスプリングは、折れていた強化スプリングに替えて純正新品比変更します。カムがヨシムラST1なので、負担の少ない純正がいいでしょう。
小物類も全て新品交換します。コッターは使用するMk2バルブに合わせて丸溝用を使います。
バルブを組み込みます。
異物噛み込みの多かったカムメタルも新品交換します。
アウターシム用のリフターも新品に。40年以上前の旧車でここまで純正新品部品が揃うのはありがたいものです。
ヘッドのアセンブリーが完了しました。
シリンダー側にガスケットなど準備します。こちらも消耗品はほとんど純正新品です。
ヘッドを組み込みます。ナットを締め付け、M6ボルトを締めるとネジ山が上がってしまいました。分解時はトルクが掛かっていたのですが。
一旦ヘッドを外して雌ネジをヘリサートで修正します。修正は両側共。
再度、ヘッドを組み付け、カムを乗せてバルブタイミングを合わせます。
カムキャップとカムチェーン周りを取り付けます。
カムチェーンテンショナーは、ノーマルの固定式からオートテンショナーに変更します。
バルブクリアランスを計測し、調整します。
シムは狙い通り、2.50から2.75の間に収まりました。
ヘッドカバーを付けてエンジンは完成です。