Z1100B2 M.H様 クラッチ交換

先日のチェック走行でクラッチ滑りがあったので点検します。

 

クラッチは全負荷7000rpmから滑る状態でした。

 

奥のプレートにテンパーカラーがみられます。

 

クラッチハブやハウジングには、目立った摩耗はみられません。

 

フリクションプレートの厚さを計測します。

摩耗限度値内ですが、9枚合計すると1ミリほど摩耗しているようです。

 

滑りの原因は単純な摩耗からと判断し、プレート一式を全交換します。

 

クランクケース側のガスケットを剥がそうとしますが、長期使用のためかなり硬化しています。

 

狭いところのガスケット剥がしがやりやすいよう、ハウジングとハブも外します。

 

ハウジングのダンパースプリングも点検します。

折損やガタはありません。

 

スクレッパーで慎重に硬化したガスケットを剥がします。

 

ガスケットを剥がしたら、オイルストーンで面修正します。

 

ガスケット剥がしが完了しました。

 

組付け前に新しいクラッチ板にオイルを塗布します。

 

クラッチハブは規定トルクでしっかりと締め付けます。

 

クラッチ板をセットします。

 

カバーを付けて、クラッチ交換終了です。

 

クラッチ板を交換したら、プッシュロッドの遊び調整を必ず行います。