先日のチェック走行でクラッチ滑りがあったので点検します。
クラッチは全負荷7000rpmから滑る状態でした。
奥のプレートにテンパーカラーがみられます。
クラッチハブやハウジングには、目立った摩耗はみられません。
フリクションプレートの厚さを計測します。
摩耗限度値内ですが、9枚合計すると1ミリほど摩耗しているようです。
滑りの原因は単純な摩耗からと判断し、プレート一式を全交換します。
クランクケース側のガスケットを剥がそうとしますが、長期使用のためかなり硬化しています。
狭いところのガスケット剥がしがやりやすいよう、ハウジングとハブも外します。
ハウジングのダンパースプリングも点検します。
折損やガタはありません。
スクレッパーで慎重に硬化したガスケットを剥がします。
ガスケットを剥がしたら、オイルストーンで面修正します。
ガスケット剥がしが完了しました。
組付け前に新しいクラッチ板にオイルを塗布します。
クラッチハブは規定トルクでしっかりと締め付けます。
クラッチ板をセットします。
カバーを付けて、クラッチ交換終了です。
クラッチ板を交換したら、プッシュロッドの遊び調整を必ず行います。