ハンドルロックが掛からないのでステムシャフトに穴開けしたいとのことです。切れ角もかなり少ないので合わせて修正します。
現状の切れ角はこんな感じ。狭い道でのUターンは困難です。
現状のハンドルストッパーはこんな構成。エキセントリックの可変ストッパーにボルトを付けた状態です。
ボルトの頭はフレームのガセットプレートに当たるので、ガセットが少し凹んでしまっています。
既存のストッパーピンを外します。根元のツバがフレームに干渉するので一部削ってあります。
ツバを全周削ってフレームに干渉しないようにし、偏芯機能を生かせるようにします。
フレーム側には新たにストッパープレートを設けます。手に持っているのは1000J純正ストッパーの型ですが、ちょうど良さそうな感じです。
ダミータンクを乗せて最大切れ角を検討します。
検討の結果、ストッパーは1000J用と同じでいくことに。厚い鉄板から切り出します。
切り出したプレートをフレームにあてがい、長さを微調整します。
調整後、溶接で取り付けます。一度に溶接するとベアリングハウジングが熱で歪むので、少しずつ進めます。
少し溶接したら濡らしたウエスで冷却。その繰り返しです。
溶接完了です。
切れ角はここまで増えました。これなら実用的でしょう。
タンクを乗せて更に微調整します。クリアランスは5ミリとしました。
ハンドルロックはキーが無いので破壊して外します。
キーシリンダーが外れました。
ステムシャフトは既に穴開けされていましたが、少しズレたので修正します。
キーシリンダーはワンキーで済む純正新品の4点セットを使います。
キーシリンダーを挿入します。
ハンドルのロックを確認します。
キャップも新品にして完成です。この後アンダーステムは外してベアリングを洗浄します。