先ずはクランクケースデッキ面のガスケット剥がしの続きから。

昨日と今日合わせて2時間ほどかかってガスケット剥がしを終えました。デッキ面にはキズは無かったので、やはりエンジン分解は初めてのようです。

念のためジェネレーター周りも分解点検します。ステーターコイルもきれいですね。

ジェネレーターローターを外します。

クランクのテーパーもきれいです。

スタータークラッチを分解します。締め付けトルクは問題ありませんでした。消耗度合は中くらいです。

シリンダーも目立つ摩耗はありません。ベースガスケットは40年近く経っているので、かなり硬化しています。

こちらもガスケット剥がしに2時間ほどを費やしました。

スリーブの抜けも無く、状態はいいようです。

続いてヘッドを分解します。

バルブガイドのガタは少なめです。

バルブ周りを外します。

バルブのカーボンは年式の割に比較的少なめ。バルブフェースの摩耗も少なめです。

燃焼室のカーボンも比較的少なめです。バルブシートもきれいな方ですね。

ステムシールを外します。こちらも年式の割にゴムが柔らかいです。

ガスケットリムーバーを使って燃焼室のカーボンを落とします。

カーボン落とし終了です。

バルブのカーボンも落とします。


バルブは曲がりも無く、状態はいいので継続使用します。

バルブの擦り合わせをします。

擦り合わせ後はこんな感じ。バルブシートはカーボンの噛み込みも極僅かで、いい状態です。

ヘッドの清掃が終わりました。特に問題ありません。


ヘッドカバーのネジ山は、2ヶ所なめているのでヘリサートで修理します。




カムホルダーのトルクをが掛かるか再度確認します。全てヘリサート無しですが問題ありません。

ヘッドの点検・修正が完了しました。このまま継続使用することに。やはりオドメーターの距離数は実走だったようですね。エンジンは全体的に消耗が少ないグッドコンデションです。
