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デモ車MONSTER#21 エンジン分解点検

  

ピストンを仕様変更するので、エンジン腰上を分解します。

 

次に使用するピストンは、アメリカMTC社製の高圧縮タイプ。ずいぶんと前にマニアの方がZ1000S1仕様として特注されたものを分けていただきました。

 

ボアはφ73ミリなので、S1よりもビッグボアです。

 

裏側はこんな感じ。

 

外装とマフラーを外します。

 

ヘッドカバーを外します。現在のピストンとカムの仕様は、3年前から使用しているもので、途中、何回か腰上は分解整備しています。ヘッドやその他の主要パーツは20年来、修理しながら使用しているものです。

 

分解前にバルブクリアランスを計測します。特に異常ありません。

 

カムホルダーのトルクも確認します。今のところ大丈夫です。

 

カムを外します。

 

現在のカムは、WEBの#109で、リフトがインテーク、エキゾーストとも10.6ミリです。

 

ヘッドを外します。

 

エンブレ時に少し白煙が出るので、バルブステムシールは要交換でしょう。

 

燃焼室はこんな感じ。

 

ピストンはワイセコのφ73ミリ、圧縮はカタログ値で10.25:1のポピュラーなタイプです。リセスにはバルブスタンプが少しあります。

 

シリンダーを外します。

 

ピストンピンを外します。固い場合はプーラーで抜き取ります。

 

2番ピストンは、左のピストンピンが削れていますね。スナップリングが外れたようです。

 

2番のシリンダーはピストンピンが当たって削れています。

 

クランクを回してみると、少し引っかかりを感じるので、念のため腰下も分解点検することに。

 

エンジンを下ろします。

 

カバー類を外します。クラッチとミッションはGPZ1100純正を使用しています。

 

ジェネレーターローターも外します。使用しているのは薄型タイプです。

 

カバー類を外したら反転します。

 

オイルパンを外し、異物がないか確認します。

 

不審な金属片がありました。

 

オイルストレーナにも。

 

ギヤ類は破損は無いようです。この時点でクランクはスムーズに回るようになりました。

 

クランクを外して点検します。点検棒はスルリと通ります。このクランクはGPZ1100用で、コンロッド小端部にブッシュを入れてφ17ミリに小径化したものを中古で入手して使用しています。

 

振れはやや大きめで0.15ミリありました。ベアリングなどは全て正常のようです。

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