Z1000LTD K.H様 レイダウン

  

スイングアームピボットのベアリングが入荷したので組付けます。

 

こちらはPAMS製で、部品構成はこんな感じです。

 

片側に2列ずつベアリングを圧入します。

 

フレームの方はサス受けをレイダウン加工するので、シートなどを外していきます。

 

現状はレイダウンキットが付いています。

  

今回のレイダウンの角度はモリワキの寸法で行います。

 

モリワキの場合、リヤサス受けの位置はスイングアームピボットから365ミリです。

 

ステップドリルなどで穴開けします。

 

穴開け後はこんな感じ。

 

レイダウン用のボスを製作します。

 

向きを合わせて溶接します。

 

反対側も同様に。これでリヤショックの左右間隔はノーマルより片側10ミリずつ外側になります。

 

 

左のタンデムステップの下は切りっぱなしなので、ブラインドプラグを作って取り付けます。

 

プラグを差し込んで溶接します。

 

右側はマフラー吊り下げ用のボスを溶接します。

 

刷毛で塗装し、フレーム側の加工は完了です。

 

続いて、スイングアーム側のサス受けアームを10ミリ拡大するので、パーツを切り出します。

 

ベンダーで曲げます。

 

ノーマルのサス受けアームはカットします。

  

30ミリのスペーサーを挟み、ロングアームのサス受けをセットします。

 

サス受けを溶接し、下側には補強を追加します。

 

反対側も同様に加工します。

 

高耐久スプレーで簡単に塗装します。

 

スプロケカバー用のダウエルピンが入っていなかったので正しくセットします。

 

スイングアームの塗装が乾いたら、ベアリングをグリスアップしてエンドキャップを取り付けます。これでスイングアームは完成です。

 

スイングアームを車体に取り付けます。

 

リヤ周りを復元し、フロントスプロケナットを強めに締め付けます。

 

クラッチレリーズレバーのスプリングが無かったので用意します。

 

スプリングを正規の状態に組み込みます。

 

ここで、スプロケカバーのボルト穴が小さいことがわかりました。ダウエルピンが入っていなかったのはこのせいでしょうか。

  

ドリルで揉んで拡大します。

 

ピンが入ることを確認します。

 

スプロケカバーを取り付けます。レリーズの遊びが無かったので、正規の値に調整します。

 

これでリヤ足回りの完成です。

 

最後にマフラーのカチ上げ加工を行いますが、フレームをカットした関係でレイアウトが少し楽になりましたね。

 

ジョイント部分でひねってこのぐらいになります。一旦サイレンサー手前の曲がり部分を切断し、もう少し上げることにします。