今回バルブの全数が曲がったヘッドですが、幸い大きなダメージはありませんでした。
カーボンなどの汚れを落として組み立て準備します。
清掃後はこちら。
カムホルダーの締め付けトルクを確認しておきます。3ヶ所はトルクがかからなくなってきました。
マーキングしたところがトルク抜けしています。
トルク抜けしているところも、既にヘリサート加工済みの部分でした。
一見、問題無いように見えますが、ヘリサートごと抜けてきている状態です。
ヘリサートはせん断されたネジ山ごと外れました。
今回は短めのヘリサートが入っていたので、下穴を少し深く開け直し、更に深いところに新しいヘリサートを挿入することにします。
貫通しないように下穴を掘り下げたあと、底の方までヘリサートタップでネジ切りします。
一番下が挿入するヘリサートです。穴の奥に挿入するため、タングを折ったヘリサートとダウエルピンを重ねて押し込みながら回します。
ヘリサートで修理したら、トルクがかかるか確認します。ボルトは長い物に交換しています。
修理が済んだので組み立てです。バルブ以外にも今回はいろいろ新品に交換します。
もともと1000Jバルブ仕様になっていたので、新品の1000Jバルブを使って組み立てます。
ハイカムなので、インナーシム仕様です。
整備性がいいので、エンジンを組む前にヘッド単体でバルブクリアランスを調整しておきます。