部品が揃ったので4か月ぶりにエンジンの組み立てを開始します。クランクケースはミッションベアリングの締め付けが緩くなっていたので、別の程度のいいケースに交換し、セラコートで塗装しました。

ケースのネジ穴は、ブラストのメディアなどが残っていないか、全てにタップを立ててチェックします。

内側も同様に。ネジ穴は全部で100ヵ所ほどあります。

シリンダーのスタッドボルトは新品を使います。

クランクもベアリングにガタがあったので、別のクランクをベースにビトーR&Dでフルリビルドしたものを使います。

ピンはこのように溶接されています。

振れをチェック。0.04ミリありました。

点検棒も通ります。

アッパーケースに3軸をセットします。

新しく使用するクランクケースが前期型なので、シフト周りが異なります。こちらのZ1のエンジンをドナーにして、シフトドラムなどを流用します。

こちらがZ1のシフトドラムです。

左がMk2、右がZ1。Z1にはニュートラルポジションの窪みがあります。

Z1のシフトドラムを組み込みます。

フォークガイドは摩耗していたので新品交換します。

シフトシャフトも左側のZ1用を使用します。

フォークはWPC処理してある既存の物を使います。

Z1のシフト周りが装着できました。

オイルポンプを取り付けます。

オイルパンを取り付けます。

エンジンカバー類を取り付けます。

反対側も同様に。

ケースを正立させて、残りの補器類を取り付けます。

さあ、これで車載準備完了です。
