ブレーキを強化することになりました。

用意したのはサンスターのネオクラシックφ320ミリローターです。

フロントホイールを外してローターを交換します。

新しいローターを組み付けます。

パッドも新品交換、デイトナのゴールデンを使用します。

キャリパーサポートは現車合わせで型取りします。

サポートの形はこれに決定。

8ミリ厚のジュラルミン板からサポートを切り出します。

穴開けとネジ切りして完成です。

フロントブレーキはこんな感じになりました。

続いてエンジンのカム周りを点検します。オーナーさんが代わったこの機会に、前のオーナーさんもしばらく開けていないというエンジンを点検しておきます。

ヘッドカバーを外してカム周りを点検します。

バルブクリアランスを計測します。ほとんどの部分で狭くなっているので要調整です。

カムホルダーのトルクをチェックします。10本ほどトルクがかからないので、ヘッドを外しての修理が必要です。

カムチェーンはプレートが小判型の強化品になっているようで、アイドラー類もリジットのレーシングタイプが使われています。

ノーマルカムにあるゴムダンパーは、ノーマルカムチェーンより広いこの小判型のカムチェーンでは干渉するので、ゴムをカットするかアジャスタブルカムスプロケに交換した方がいいでしょう。

カムを外します。

テンショナーローラーは純正のゴム製のようで、だいぶ摩耗が進んでいます。フロント側のカムチェーンガイドも同様に摩耗しています。

トルクが掛からなかったカムホルダーのネジ穴を点検します。

ヘリサートは入っていないようで、コイル状になっているのはヘッドの雌ネジがせん断されたものです。
