クラッチレリーズを分解洗浄し、グリスアップします。
欠品していたリターンスプリングも正しく取り付けます。
クラッチケーブルにはエンジンオイルを注油します。
中間のアジャスターのところにも。
スプロケカバーのボルトは、5ミリ短い社外品だったので、純正と同じ125ミリのボルトに変更します。
この部分はネジ穴の口元が数山傷んでいたので、なおさら正規の長さのボルトで荷重を分散させる必要がありますね。社外品のボルトセットの中には、短いボルトが混じったものもあるので要注意です。
スプロケカバーを付けたらクラッチレリーズを調整します。
レバー部のアジャスターは、隙間を2~3ミリにします。
ボルトの切り欠きは、雨水がケーブル内に伝わらないよう、必ず下向きにしておきます。
最後に中間のアジャスターを調整し、レバーの遊びを狙った量に調整します。ケーブルはタイラップなどで固定せず、ノーマルのクランプで止め、ハンドルの動きに合わせて上下するケーブルの動きを妨げないようにします。
スターターモーターのカバーは、パッキンが無かったので取り付けます。ボンドで貼っておくとズレずに長持ちします。
チェンジペダルを取り付けると、動きがやや渋く感じられます。
分解して点検します。
右側の凸型カラーが、ペグの締め付けで潰されて径が太ってしまったようです。
カラーの外径を0.1ミリほど削ります。
これで抵抗が無くなり、ベアリング入り本来のスムーズな動きに戻りました。
取り付けるとペダルの操作力そのものも大きいことがわかりました。レバーの腕の長さを測ってレバー比を求めます。
レバー比は約1.2です。ノーマルは1ですが、0.9位に設定すると軽く操作出来て快適になります。ストロークは増えるデメリットはありますが、軽さのメリットの方が大きいでしょう。
続いて、オイルクーラーブラケットを製作します。先ずはジュラルミン板からL型のメインフレームを切り出します。
ステンレス板から短冊を切り出し、バンドフックを製作します。
製作したブラケットをダミーのコアにセットします。
裏側はこんな感じです。
下から見るとこんな感じです。
車体に仮付けします。
続いてコアを準備します。当時風にするため、コアの耳部分をカットします。
続いて側面に穴開けします。これも当時風のアクセントです。
穴開けしたら同色で塗装します。
先ほど加工した9インチ13段コアを取り付けます。
フルボトムしてもフロントフェンダーに干渉しないよう、角度は斜めマウントです。
ハンドルを最大に切った時のクリアランスはこのくらいです。コアは最大に高くセットし、走行風の当たりを良くしています。
マフラーを取り付けます。
バッテリーの固定がタイラップなので、これに合うバンドを探します。
手持ちの純正ゴムバンドを取り出して検討します。
このバンドが長く伸びるので合いそうです。こちらはZXR750のもの。
スマートになりました。