エンジンの残り作業から始めます。
シフトアームはセレーションが潰れていたので社外品の新品に交換します。
この位の潰れでも、相手部品を痛めたりガタの出原因となるので交換します。
アウトプットシャフトはスプラインの長いMk2タイプです。
ミッションカバーを取り付けます。クラッチプッシュロッドは反転し、傷んでいる方を奥にして、きれいな方を手前のオイルシール側に持ってきます。
今回チェーンは520から530に変更、530のオフセットスプロケをセットします。
Mk2シャフトなのでスプラインがスプロケより少し飛び出します。
ロックワッシャーは溝付きのMk2純正を使用します。
大きなナットと確実なロックワッシャーで、確実な締結強度が得られます。
続いてオイル取出しです。社外品のオイルクーラー用が付いていました。取り付け面はOリングとガスケットが併用されています。
分解して洗浄します。ニップルにはワッシャーとシールテープが併用されています。
シールテープはきれいに剥がし、取り付けはOリングとワッシャーのみで行います。
エンジン側にOリングをセットします。
オイル取出しを取り付けます。
Φ16ミリのワッシャーはすぐに手配し、とりあえず入荷を待ちましょう。
ガタが出て破損していたマグネットローターは、こちらのイギリス製社外品を使うことに。
裏側はこんな感じ。キー溝もあります。
クランクのテーパーに嵌めてみます。スッと吸い付くように密着するので精度の高さがうかがわれます。
マグネットローターに純正新品のスタータークラッチを取り付けます。ネジにはロック剤を塗布し、締め付けトルクは規定値でしっかりと。このあとスターターギヤを手配して入荷を待ちます。
リヤブレーキは、油圧スイッチが故障しているので交換します。
油圧スイッチを取り外します。
新品のスイッチに交換しリヤマスターを取り付けます。
キャリパーを一旦外してフルードのエア抜きをします。
エア抜きが終わったところでスイッチの作動を確認します。
続いてリヤタイヤを交換します。手違いで60扁平のタイヤが付いているので、70扁平に変更します。
リヤスプロケも520から530に変更します。
奥の520スプロケは、走行距離が少ないそうですが既に摩耗しています。
左から530と520のリヤスプロケです。520がいかに薄く、耐久性はストリートには不向きと言わざるを得ません。
リヤタイヤを交換します。
取り付けるのはAMAルックにには欠かせない150/70-18のダンロップα14です。
リムの内側はタイヤカスでかなり汚れています。
汚れを拭き取るとかなりのキズが見つかりました。
段差がかなりあるので、エア漏れしないようペーパーで均します。
均し後はこちら。
新しいタイヤを組んだら、ホイールアライメントを計測します。
チェーンラインは純正比約5ミリオフセットでした。ホイールセンターは4ミリ左にズレていることが判明。左右のカラーを作り直して修正します。