S1タイプに張り替え済みのシートにはフジツボを追加します。シート単体でご依頼のお客様の分と、2個同時に製作します。

フジツボの材料はカワサキ純正のカウル用カラーです。これが一番S1に似た感じに仕上がります。他にネジなどは一般の汎用品です。

今回はテールカウルと結合しないダミーとして取り付けるので、後ろ側の2本はボルト内に小さなネジ穴を設けます。

フジツボにするカラーも皿揉みし、部品の下準備ができました。

続いてシートに穴を開けるので、型紙を使って位置をマークします。

S1と同じ位置にマークしました。

次に穴開けします。初めに細いドリルで下穴を開けます。

その後、ボルト径のドリルで穴開けします。

最後にフジツボを取り付けて完成です。シート革を張った業者が違うようで、同じS1シートでもこのように差が出ます。

後ろの内側はこんな感じです。

フレームに載せてみるとこんな感じです。

続いて、メインハーネスを加工します。こちらはJ系で唯一今でも買えるZ1000-R2の純正品です。

オイルクーラーとの干渉を避けるため、前側1/3ほどを一旦ほぐしてスリム化します。

ハーネスは切らずに大まかに3本に束ね直します。

加工したメインハーネスをフレームに這わせます。

続いてハンドル周り。元のハイスロを付けてグリップは交換します。ハイスロボディーとグリップが擦れるので、滑りを良くるするため樹脂のワッシャーを入れます。こちらはヤマハの純正部品です。

スロットルに通します。

グリップをはめて完成です。

ケーブルは傷んでいたので新品交換します。インナーケーブルにはエンジンオイルを10滴ほど注油します。

スロットル径はφ36ミリほどでノーマルサイズです。ストリート用としては重くならない径ですね。

スロットルケーブルとタンクのクリアランスを確認し、アジャスタブルのストッパーを調整してハンドル切れ角を設定します。

フォークとオイルクーラーコアとのクリアランスも確認し、このステムでの最大切れ角でセットできました。

これだけ切れればストリートでも十分でしょう。


続いてホーンを設置します。スタイル上、外から見えにくい位置に接しするので、ガセットのこの位置に穴開けします。

ミニサイズのホーンを取り付けるとこんな感じです。

電装品の作業は続きます。
