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Z1R1 A.R様 レイダウン加工

  

リヤサスのレイダウン加工などのご依頼です。車両は新規登録後、改めて全体的なカスタムを進行中とのこと。

 

リヤホイールを外します。

 

スイングアームはPMC製の純正ルックワイド品です。

 

リヤアクスルの内幅は、ノーマルより2ミリ広いので都合がいいですね。この2ミリでも貴重です。

 

サス受けの左右スパンも確認します。

 

レイダウンの角度はモリワキ角にします。ピボットから385ミリがモリワキの位置です。

 

位置決めして小さい穴から徐々に大きくしていきます。

 

表側はφ20まで拡大、内側はφ10ミリです。

 

用意しておいたマウントピンを挿入し、左右スパンを合わせます。今回はスイングアームに対し左右5ミリオフセットで設定。

 

マウントピンを溶接します。

 

塗装の境目を仕上げてから刷毛塗りします。

 

リヤホイール周りも新規部品だそうで、ホイールアライメントを計測してカラー類を整えます。

 

スプロケボルトはチェーン引きにとのクリアランスが取れないので、ナットを変更して少し切り詰めます。

 

フランジナットより通常のセルフロックナットの方が低いので、2ミリほど高さを稼げます。薄型ナットは許容トルクが低いのでここには使えません。

 

ボルトも2ミリ削って低くします。

 

これでチェーン引きとのクリアランスが確保できました。チェーンラインはノーマル比6ミリオフセットのホイールです。

 

タイヤとスイングアームのクリアランスはこんな感じ。

 

反対側はこんな感じ。

 

続いて、リヤローターとキャリパーのアライメントを確認します。現状はセンターがズレています。

 

内側のカラーを削ってアライメントを調整します。

 

これでセンターが合いました。

 

最後に右端のカラーの長さを調整します。サポートの中心付近が1段下がっているので、カラーは凸形状です。

 

リヤショックはスペーサーを入れて外側へ5ミリオフセットで取り付け。4.75幅のホイールもノーマルルックのスイングアームに収まりました。

 

こんかいの作業はこれで完成です。

 

欠けているミッションカバーは良品を見つけて次回交換しましょう。フロントスプロケも6ミリオフセット品をセットしておきます。

 

上から見るとこんな感じ。カバーとスプロケのクリアランスはこの位。

 

チェーンとリヤショックのクリアランスも、タイトですが成立するでしょう。

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