Z1000R1 T.T様 リヤショックブッシュ交換

 

継続車検のご依頼です。

  

灯火類をチェックすると、テールの片方が球切れしていたので交換します。

 

ブレーキランプも点いたり消えたりなので、接触が悪いフロントブレーキスイッチを交換します。

 

リヤブレーキペダルはかなり強く踏まないと点灯しないので、レバー比を変更します。

 

S1ステップはレバー比が小さい設計なので、取り付け位置は軸寄りで。

 

ハンドルを切るとスロットルケーブルとタンクが近過ぎます。これだと転倒した時に直ぐにタンクを凹ましてしまいます。

 

スロットルハウジングを回して、クリアランスを確保しておきます。

 

コックの動きはかなり渋くなってきたとのこと。プライヤーが無いと回せないほどです。

 

分解点検しても特に異常無し。清掃して組み直しても渋いままです。

 

そこで、コックは操作性のいいピンゲルに交換します。マウントはオフセットプレートを介して前寄りに。

 

レバーがキャブのネジに当たるので、少し上に曲げて逃がします。

 

ブローバイホースは、直ぐ抜けてくるようなので、抜け止めのあるブローバイカバーに交換します。

 

既にストレートに加工してありますが、左側のJ1純正のように抜け止めがあれば確実です。

 

カバーを交換します。

 

これで抜けなくなります。

 

充電したというバッテリーは電圧が低く、2年使っているので新品交換します。今回は少し小型のMFバッテリーを使い、隙間にはスポンジで作ったスペーサーを入れます。

 

バッテリーは14L-A2タイプのMFバッテリーを使用。奥にスペーサーを入れています。

 

ブレーキフルードを交換します。

 

フロントも同様に。

 

各部トルクチェックし、空気圧も調整。フォークのエアも規定値に。

 

リフトアップや着地する時にリヤ周りからコツンと振動が来るので点検すると、リヤショックのブッシュが破損していることが解りました。

 

ワークスパフォーマンスのブッシュはナイロン製なので、10年くらいで劣化します。

 

外してみるとこんな感じにボロボロと崩れていきます。これはよくあること。

 

上側も同様です。

 

多少長持ちするように、ゴム製のブッシュに交換します。

 

上側も同様に。

 

オイル漏れも始まっています。あまり乗っていなくてもシールは劣化するので、年数が経ったらオーバーホールが必要です。

 

とりあえず復元して、明日は車検場に行きます。