カム周りから異音がするような気がするとのこと、分解点検します。
カムチェーンテンショナーはマニュアルですが、レンチでクランキングしてみてもカムチェーンのたるみは感じられません。
ヘッドカバーを外してカム周りを点検します。
前回、交換後早期に破損したことがあるトップアイドラーですが、今回は特にガタも無く問題無いようです。
スプロケットのダンパーラバーの消耗も少なめです。
バルブクリアランスを計測します。全て規定値内です。
カムホルダーのトルクは、数本が少し下がっていたので増し締めします。
タペットやカム山なども特に編摩耗など見られません。
シリンダー内を内視鏡で点検します。
4気筒とも平均してこんな感じです。走行の半分以上がサーキットなので、カーボンの堆積も少なめです。ピストンはビトー製のφ75ミリです。
シリンダー壁のスカッフも4気筒ともややある感じ。前回の内視点検と比較して特に進行はしていないもよう。
カムチェーントンネル内も見てみます。
唯一気になるのは、センターのアイドラーローラーの摩耗が多いことです。ですが、特に異音の原因となるほどでもないようです。
念のため、トップアイドラーは外して点検します。
ベアリング周りのダンパーのガタや剥離は無いようです。
外したついでに、トラブル予防として新品交換しておきます。
トップアイドラーだけ交換しました。
エンジンを復元します。
特に異常は見つからなかったので、このまま様子をみながら走っていただきます。
来週は筑波走行の予定です。5月のTOTのエントリー受け付けも3/18から始まるので、いよいよ今年もシーズンインまでもうすぐという感じですね。