交換用のクランクケースが出来上がってきました。中古品を入手し、外注でウエットブラストしました。
入手した当初はこの状態でした。汚れてはいますが、概ね良好です。
エンジン番号からすると、Z900-A4のケースですね。
こちらはウエットブラスト後に依頼先で発見されたジャッキボルト用ネジボス周辺のクラックの様子。こちらでの点検では発見できずにいましたが、汚れを取ると見えてきたようです。
クラックはボスの奥の方まで伸びているので、オイル漏れしないように溶接で補修していただくことに。
こちらが修理後の様子です。
合わせ面はこんな感じです。
ケースは洗浄し、新品のシリンダースタッドを取り付けます。渋いネジ穴は再度タップを通します。
クラッチとミッションは、分解点検してベアリングを交換します。
クラッチのダンパースプリングはヘタリも無く良好です。
クラッチ板も特に問題無いようです。
クラッチハブも段付き摩耗など無く良好です。
ベアリングを交換し、ドグの摩耗していたギヤは程度のいい別のギヤにして組み立てます。
インプット側の完成です。
アウトプット側はベアリングと同時に、スプラインの欠けていた元のシャフトを程度のいいMk2用に交換します。
アウトプット側も完成です。
各軸をアッパーケースに仮組します。クランクの回転もスムーズです。
シフトフォークのガイドピンは新品交換します。
画像では解り難いですが、右側の元のピンは片摩耗しています。