フロント18インチ化に合わせて、今回はザッパーステムを取り付けます。
既存のノーマルステムを外します。
ベアリングレースを外します。
新しいテーパーベアリングのアウターレースを圧入します。
上側のレース圧入は要注意。
フレーム端面まで入れたら、古いレースを当てがって更に奥まで圧入します。
奥まで入れると端面より少し下がった状態、ここまで圧入するのが必須です。
用意したザッパーステムはこちら。程度のいい中古品をセラコートでリペイントしました。
ハンドルロックの穴を加工するので、一旦キーシリンダーを外します。
ザッパーステムを取り付け、穴位置をマーキングします。
ステムを一旦外します。
先ほどマークした位置に穴を開けます。
再びステムを取り付け、穴位置を確認します。
穴位置が問題無いので、キーシリンダーを入れてロックが掛かるか確認します。
アッパーステムを取り付け、フォークを差し込み高さを合わせてアンダーのみクランプします。
フォークカバーはPMC製の新品を使いますが、幅が広くて干渉するので13ミリほどカットします。
フォークにセットする小物はこの4点です。
アッパーステムを再度外し、ゴムダンパーと大きい方のワッシャーを入れます。
フォークカバー、ライトステーの順に差し込みます。
細いワッシャーはライトステーの上にセットします。
アッパーステムを取り付けます。これでライトステーは上下ステムに挟まれて軽く固定されます。
ウインカーステーも新品交換します。ウインカーは貴重な純正なので継続使用します。
ザッパーステム、取り付け完了です。
ザッパーステムにしてフォークオフセットが10ミリ減少し、これでフロント18インチに適したトレールとなります。
効能は、コーナーリング時のステアがよりニュートラルになり、自然なハンドリングとなります。
ライトステーもPMC製の新品を使用。
リヤウインカーステーも交換します。
ナンバーは裸だと変形し易いのでホルダーを取り付けます。
お勧めは、今でも買えるこちらのカワサキ純正スチール製。部品番号は11034-1539です。
雰囲気は完全に当時風です。
続いて、キャブ後方隔壁を製作します。
ジュラルミン板から切り出してR曲げ加工します。
取り付けはフレームにタイラップで止めるだけ。
取り付けるとこんな感じ。キャブの吹き返しも遮断、リヤタイヤからの砂利の巻き上げも防止、バッテリー上の荷物も保持できます。
サイドカバーの差し込みが固い場合は、シリコングリスを塗布するとスムーズになります。
これで爪折れ予防にも効果大です。
続いて、バッフルをスモールからミディアムに変更します。
サイレンサーを外して既存のバッフルを抜きます。
新品のミディアムバッフルは、更にグラスウールを増しておきます。
バッフルを圧入し、サイレンサーを取り付けます。