クランクケースを破損したとのことで、交換用のケースを準備します。
こちらはタイミング良く入手できたZ1Bのケースです。
全体的に大きな不具合は無さそうで、外観では画像の中央の爪部分が少し欠けている位です。
サビついているダウエルピンは、内径に合うドリルなどを挿してからつまんで取ります。
こうすれば最小の潰れでしっかり掴めるので、抜き損じることも少なくなります。
ガスケットを剥がしながら、各部を念入りに点検します。
ガスケットを剥がしたらオイルストーンで面修正します。
打痕などで盛り上がった部分も、全て平らに研磨します。
仕上げに外観のキズやバリなどを削って均します。
エンジンマウント部分も、バリやエッジを均しておきます。
ネジ穴をチェックしていたら、1ヶ所だけボルトが折れ込んでいます。
アース線の取り付け穴にボルトの折れ込みがありました。
初めに細いドリルでボルトの中心に穴を開けます。
その後、ドリルを徐々に太くして穴を拡大します。
下穴径まで拡大したらタップをたてます。
元のネジ山にも少しキズが付いたので、もう一回り拡大してヘリサートを入れることに。
ヘリサートはブラストをした後で挿入します。
他のネジ穴も全てチェックし、キズや汚れがあればタップをたてておきます。
清掃と点検が終了しました。
この後ウエットブラストしてシルバー地に仕上げます。