Z1000Mk2 K.T様 フロントキャリパー取り付け

 

フロントのキャリパーサポートを製作します。

 

先ずは、ローター外周に、クリアランス確保用の針金を貼り付けます。

 

キャリパーをセットし、パッドとローターの間に詰め物をして固定します。

型ストックの中から合うものを探して形状を確認します。これが使えそうです。

 

10ミリのジュラルミン板から、型紙に合わせて切り出します。

 

サポートができました。

 

サポートを取り付けます。

 

新しいAP2PODキャリパーを取り付けます。

 

キャリパーのオフセットはスペーサーで調整します。

 

モーリスホイールのスポークとキャリパーのクリアランスは1ミリほど。

 

既存のホースは短いので新しく製作します。

 

ストレートフィッティングは、既存の物が使えるのでホースから切り離します。

 

レース用の組み立て式は、オリーブを交換すれば組み直しができるので便利です。

 

ホースの片方にバンジョーを組み、現車に合わせて長さを決めてカットします。

 

ホースには保護用にビニールチューブを通します。

 

ホースが組み上がりました。

 

当時風ホースの出来上がり。経年でビニールチューブが黄ばんでくると更にいい味が出ます。

 

フルードを流してエア抜きします。初めはバキュームポンプで吸引。


 

 

キャリパー側からも同様に。

 

フルードがだいたい通ったところで、ブリーダーからエア抜きします。

 

こちらのラジアルポンプマスターは、水平だとエア抜き不良となるので、前傾してエアをブリーダーのところに集めながらエア抜きします。

 

かなり時間のかかかるエア抜きでしたが、エアが抜けてガチガチのレバータッチになりました。

 

これで今回のカスタムは完成です。エンジンからのオイル漏れも止まったようです。

 

今回、キャリパーはオーナーさんお好みの、モリワキイメージの前付けでした。

前付けに特にメリットは無いので、本来はステアリング系の回転モーメントが小さくなる、後方マウントの方がお勧めです。

 

チェック走行に向かいます。

 

ブレーキの当たり付けを行いながら行ったり来たりします。

 

新品部品どうしなので、直ぐに9割方当たりが付きました。

ブレーキは効きもタッチも格段に良くなったでしょう。

 

これで完成です。

本年の作業はこれで終了です。来年もよろしくお願いします。