フロントのキャリパーサポートを製作します。
先ずは、ローター外周に、クリアランス確保用の針金を貼り付けます。
キャリパーをセットし、パッドとローターの間に詰め物をして固定します。
型ストックの中から合うものを探して形状を確認します。これが使えそうです。
10ミリのジュラルミン板から、型紙に合わせて切り出します。
サポートができました。
サポートを取り付けます。
新しいAP2PODキャリパーを取り付けます。
キャリパーのオフセットはスペーサーで調整します。
モーリスホイールのスポークとキャリパーのクリアランスは1ミリほど。
既存のホースは短いので新しく製作します。
ストレートフィッティングは、既存の物が使えるのでホースから切り離します。
レース用の組み立て式は、オリーブを交換すれば組み直しができるので便利です。
ホースの片方にバンジョーを組み、現車に合わせて長さを決めてカットします。
ホースには保護用にビニールチューブを通します。
ホースが組み上がりました。
当時風ホースの出来上がり。経年でビニールチューブが黄ばんでくると更にいい味が出ます。
フルードを流してエア抜きします。初めはバキュームポンプで吸引。
キャリパー側からも同様に。
フルードがだいたい通ったところで、ブリーダーからエア抜きします。
こちらのラジアルポンプマスターは、水平だとエア抜き不良となるので、前傾してエアをブリーダーのところに集めながらエア抜きします。
かなり時間のかかかるエア抜きでしたが、エアが抜けてガチガチのレバータッチになりました。
これで今回のカスタムは完成です。エンジンからのオイル漏れも止まったようです。
今回、キャリパーはオーナーさんお好みの、モリワキイメージの前付けでした。
前付けに特にメリットは無いので、本来はステアリング系の回転モーメントが小さくなる、後方マウントの方がお勧めです。
チェック走行に向かいます。
ブレーキの当たり付けを行いながら行ったり来たりします。
新品部品どうしなので、直ぐに9割方当たりが付きました。
ブレーキは効きもタッチも格段に良くなったでしょう。
これで完成です。
本年の作業はこれで終了です。来年もよろしくお願いします。