ブレーキキャリパーなどの仕様変更です。

現状のブレーキは、カワサキ他車種の純正流用です。フロントアウターローターはポリスのφ300ミリです。
アウターローターは継続使用しますが、キャリパー変更に伴いインナーローターのオフセット量が不足するので、インナーローターも同時に変更します。

キャリパーを交換するので、フルードを抜きます。

スピードセンサーを外します。

ホイールを外し、フロントローターも外します。

現状のフロントローターです。かなり昔にカスタムされたとのこと。

インナーローターを外します。上の方にあるのが今回取り付ける部品です。

外した既存のインナーローターは、かなり重量のある仕様です。今回新たに設計したローターは、この辺りも大幅に改良しました。

今回新規製作したインナーローターを合わせます。

弊社の通常製作するS1ローターのデザインを踏襲しています。

ローターをホイールに取り付けます。

車体に取り付けます。
スピードメーターセンサーはアウトプットシャフト側に移設し、左側もフラットなインナーローター形状としました。

ロータースパンを広げたので、フォークアウターとのクリアランスは極少です。

キャリパーサポートを製作します。
先ずはクリアランス確保用のワイヤーをローター外周に貼り付けます。

キャリパーを当て、厚紙をパッドの隙間に挟んで固定します。
フォークとの位置関係のバランスを調整し、サポートの基準となる4穴の位置を型紙に写しとります。

それを元にサポートの型紙を起こします。

もう一度当ててみて、形状を確認します。

次に、10ミリ厚のジュラルミン板に形を写します。

バンドソーで切り抜きます。

穴開け、ネジ切り、仕上げの研磨を経て完成です。

サポートを取り付け確認します。

キャリパーのセンターもちょうどいいようです。
ブレーキホースは少し切り詰めるだけで済みそうです。

キャリパーとスポークのクリアランスはこのくらいです。

続いてリヤブレーキの仕様変更です。

現状は、リヤも純正他車流用です。

キャリパーとサポートを外します。こちらのサポートもかなりの重量級です。

新しいサポートとキャリーパーを仮組します。

こちらのサポートも、通常弊社でよく使うデザインを踏襲しています。
トルクロッドはボルト径がM8と細いので、M10仕様に変更します。

取付確認が済んだので、サポートは一旦外してアルマイトに出します。

