発電しなくなったらしく度々エンストし、その都度バッテリーを充電してしのいできたとのこと。
今回もバッテリーをフル充電してから自走して入庫しました。
左サイドカバー内のカプラーが破損しているそうです。
ジェネレーターからの青いカプラーは、焼けただれて破損しています。
メインヒューズの周辺もBOXが溶けています。
何れも端子の接触不良による発熱が原因と思われます。
サブハーネスを取り出します。
分解していきます。
傷んでいるところを取り除き、使うところだけ残します。
メインハーネス側も同様に、傷んでいるところを切除します。
このぐらい切り取りました。
それほど複雑でもないので、ギボシを付けて直接接続に改造します。
残したカプラーには、接点復活剤を塗布しておきます。
ヒューズBOXは、ヒューテック製のミニブレードタイプに変更します。
接続形状が異なるので切断して改造します。
傷んだ配線を全て修理したつもりで、エンジンを掛けてテスターで発電量を調べたところ、いまだに発電していないことがわかりました。ジェネレーター側も分解点検します。
スプロケカバー内は特に異常ありません。
ジェネレーターカバーを外して内部を点検すると、ステーターコイルが脱落しかかっており、コイルの一部がローター側に干渉して断線していました。
発電しない原因はここにもありました。
どの不具合が先かわかりませんが、3ヶ所ともお互いに関連性は薄く、同時多発的に起きたのかもしれません。
ステーターコイルを外します。薄型ジェネレーターですが、奥のアダプターのM5ボルトが緩んでいました。
ステーターコイル以外に大きなダメージは無く、ステーターコイルのみの交換で直りそうです。
今度の取り付けにはネジロックを併用します。
新しいステーターコイルを取り付けます。
ローター側にはダメージはありませんでした。
ジェネレーターカバーを取り付け、配線を仕上げます。
修理した配線を接続し、固縛します。
今回傷んで取り外した部品はこちらです。
もうじき車検ですが、ホーンレスにしていたそうで取り付けます。
ノーマルは大きくて風の抵抗になるので、取り付けはミニホーンにしました。
ホーンボタンも接触不良だったため、分解して接点復活剤で修復します。
無事発電は復活し、また明日からの通勤に使えるようになりました。