Z1000A G.S様 発電不良の修理

発電しなくなったらしく度々エンストし、その都度バッテリーを充電してしのいできたとのこと。

今回もバッテリーをフル充電してから自走して入庫しました。

 

左サイドカバー内のカプラーが破損しているそうです。

 

ジェネレーターからの青いカプラーは、焼けただれて破損しています。

 

メインヒューズの周辺もBOXが溶けています。

何れも端子の接触不良による発熱が原因と思われます。

 

サブハーネスを取り出します。

 

分解していきます。

 

傷んでいるところを取り除き、使うところだけ残します。

 

メインハーネス側も同様に、傷んでいるところを切除します。

 

このぐらい切り取りました。

 

それほど複雑でもないので、ギボシを付けて直接接続に改造します。

 

残したカプラーには、接点復活剤を塗布しておきます。

 

ヒューズBOXは、ヒューテック製のミニブレードタイプに変更します。

 

接続形状が異なるので切断して改造します。

 

傷んだ配線を全て修理したつもりで、エンジンを掛けてテスターで発電量を調べたところ、いまだに発電していないことがわかりました。ジェネレーター側も分解点検します。

 

スプロケカバー内は特に異常ありません。

 

ジェネレーターカバーを外して内部を点検すると、ステーターコイルが脱落しかかっており、コイルの一部がローター側に干渉して断線していました。

 

発電しない原因はここにもありました。

どの不具合が先かわかりませんが、3ヶ所ともお互いに関連性は薄く、同時多発的に起きたのかもしれません。

 

ステーターコイルを外します。薄型ジェネレーターですが、奥のアダプターのM5ボルトが緩んでいました。

 

ステーターコイル以外に大きなダメージは無く、ステーターコイルのみの交換で直りそうです。

 

今度の取り付けにはネジロックを併用します。

 

新しいステーターコイルを取り付けます。

 

ローター側にはダメージはありませんでした。

 

ジェネレーターカバーを取り付け、配線を仕上げます。

 

修理した配線を接続し、固縛します。

 

今回傷んで取り外した部品はこちらです。

 

もうじき車検ですが、ホーンレスにしていたそうで取り付けます。

ノーマルは大きくて風の抵抗になるので、取り付けはミニホーンにしました。

 

ホーンボタンも接触不良だったため、分解して接点復活剤で修復します。

 

無事発電は復活し、また明日からの通勤に使えるようになりました。