Z1000J1 F.Y様 

  

フォークを更新します。

 

お持ち込みのカヤバ38Rフォークを使います。ダストシールが純正形状になってからの製品です。キャリパー取り付けはポリスと同じで、1000Jや1000Rとな異なります。

 

レースレギュレーションでアクスルクランプにはワイヤリングが必要なので、スタッドを抜いてボルト式に変更します。

 

カヤバフォーク取り付け完了です。

 

ちょうどS1キャリパーサポートのアルマイトも完成したので取り付けます。

 

S1キャリパーのパッドピンは、内側のベータピンで固定するタイプです。この部分はベータピンが奥まで入らないので改修します。

 

キャリパーの一部を削り、ベータピンをクリアします。

 

S1キャリパーを取り付けます。

 

ホースは10ミリほど長い状態でしたので、とりあえずそのまま接続します。

 

ホースを固定したら、リザーバータンクにフルードを入れ、キャリパー側から真空引きします。

 

キャリパーまでフルードが到達したら、キャリパーを外してダミーローターを挟み、ブリーザーを上に向けてエア抜きします。

 

エア抜き完了です。

  

ジャッキから車体を下ろし、フォークセッティングを確認します。少しバネを強くしたいので、エア圧を0.5キロにします。

 

車高もまだ低いので、プリロードを増やします。

 

車高を見ながら合わせると、プリロードはMAXとなりました。

 

続いてサイレンサーを交換します。用意したのは未塗装の同じBLファクトリー製もの。フックや塗装もレスで注文しました。

 

サイレンサーはトランポ積載時に落下したてつぶれたとのことで、暫定で簡単に補修していました。

 

サイレンサーの差し込みはバンド止めにするので割りを4ヵ所入れます。

 

現車合わせでステーを仮溶接します。

 

サイレンサーを外し、ステーを全周溶接します。

 

元のサイレンサーからエンブレムを外すのでリベットをドリルで揉んで外します。

 

振動防止のため液体ガスケットで貼り付けてあるので、ワイヤーで切りながら剥がします。

 

無事に剥がれました。

 

新しいサイレンサーを取り付け、バッフルの前後位置を確認します。

 

バッフルに重ならないよう、エンブレムのリベット穴位置を割り出します。

 

リベットの下穴を開けておきます。マフラー全体をこのあと塗装に出す予定です。

 

S1キャリパーの動作チェックのため試運転に向かいます。

 

ブレーキの効きはいいのですが、レバーのストロークが多いままです。パッドの当たりを付けてもまだストロークが多めです。

 

ガレージに戻ってキャリパーを点検します。フリーで動かすと、ピストンの出方に差があるようです。何回か揉み出してみますがあまり改善しません。

 

分解して点検します。

 

特に問題は無いようなのでシールとピストンを内外入れ替え、再びエア抜きします。

 

それでもピストンの動きが偏るので、パッドとローターの隙間が詰まりません。

S1キャリパーはピストン径がかなり大きく、ノーマルマスターではレバータッチが柔らかくなりがちです。更に詳細に調べてみます。